「すべてをつぎ込みシンプルな目標に向かって邁進するF1ドライバーのような起業家が面白い」グローバル・ブレイン 山本良蔵さん

2024-10-17

  • インタビュー

すべてをつぎ込みシンプルな目標に向かって邁進するF1ドライバーのような起業家が面白い

グローバル・ブレイン 山本良蔵さん

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Startup Next編集部がお届けする、今をときめく!投資家インタビュー。志を持って活動される投資家のみなさんのバックグラウンドや考え方に、一歩踏み込んでご紹介しています。今回はグローバル・ブレインの山本良蔵さんにお話を聞きました。

山本良蔵
Honda、ドリームインキュベータ(DI)、デロイトトーマツコンサルティング(DTC)などを経て、2019年にグローバル・ブレインに参画。ハードウェア系・ものづくり系スタートアップへの投資、技術デューデリジェンス、投資先の製品・事業開発支援などを担当。 Hondaでは、F1チーム(第3期)でエンジン制御システム開発に従事し、英国のレース拠点での活動にも関与。DIとDTCでは、主に日系技術系企業の戦略立案や実行支援に従事。 東京工業大学大学院総合理工学研究科創造エネルギー専攻修了(工学修士・流体力学)。

投資条件がわかる!投資家プロフィールはこちら👇(顔写真をクリックするとプロフィールを閲覧できます。)

まずは、山本さんについて教えてください!

子供のころから戦闘機やレーシングカーのような「とびっきり速い乗り物」が大好きで、東工大と大学院で流体力学を学んだ後、HondaではF1チームに配属されました。複雑なエンジニアリングを究め、選ばれしドライバーが勝つためにチームが全力を尽くすという、稀有な経験ができました。

リーマンショックでの事業撤退を機にビジネスに強い関心が生まれ、コンサルティング会社に転職し修業した後、縁あってシリコンバレーのスタートアップでカントリーマネジャーを務めました。技術・事業・スタートアップと一通り深く体験してきています。

プライベートではフライフィッシングという面倒なスタイルの釣りが大好きで、暇さえあればGoogle Mapで釣り場を探しています。天然美形のイワナやヤマメを求めて一日中渓流を歩き回ったあと、温泉につかり、シングルモルトウイスキーを味わって、深い眠りにつくこと。あるいは、波濤のなかに潜む魚と腕力勝負をしたあと、焚火を見ながらビールを飲むこと。これぞ、人生の至福です。

山本さんが投資家になったきっかけは何ですか?

シリコンバレーに限らずスタートアップあるあるなのですが、資金調達がうまくいかず、まさかのレイオフを経験することになりました。株主のグローバル・ブレイン(GB)の担当キャピタリストが、実はコンサル時代の同期なのですが、今後のキャリアを相談したところベンチャーキャピタリストという道もあるよ、と話してくれたのがきっかけです。

確かに、大好きなクルマの開発から離れてあえてビジネスの世界に飛び込んだのも、リーマンショックという金融の世界の出来事がきっかけでしたし、スタートアップ側からみた投資家という存在も奥が深そうだなと興味はありました。

自分の経験が生かせるかどうか不安でしたが、社長の百合本や他のGPたちとも話してみてアドバイスをもらったりして、なんとか頑張ってみようと思い立ち、投資家としてのキャリアをスタートしました。その選択は正解だったと、今は確信できています。

現在はどんなところに投資していて、投資先とはどんな関係ですか? 

エンジニアリングに没頭した経験を活かして、最先端のハードウェア系のスタートアップへの投資が大半です。宇宙用作業ロボットのGITAI、印刷技術でサステナブルな電子回路をつくるエレファンテック、自動運転のTURING、ARグラスのCellidなどです。共通しているのは、目指している世の中へのインパクトの大きさに比例してとにかくお金がかかること。

また、上記は産業としてのすそ野が非常に広いため周辺技術も重要で、導電性繊維のエーアイシルクや、高性能セラミックスのU-MAPなどにも投資しています。

いずれは私の投資先どうしが結びついていって、産業全体で技術進化が加速し、世の中に普及し貢献できている、というのが理想です。

投資先とは様々なアジェンダで日々コミュニケーションをとっていますが、特に資金調達のサポートと、顧客・パートナー企業の紹介が多いです。他にも、開発に関する壁打ちから、マーケティング手法の相談まで、とにかく何でも聞いてきてもらえるような関係づくりを心がけています。

魅力を感じる起業家はどのような人ですか?

過去の仕事の影響が大きいのですが、すべてをつぎ込んでシンプルな目標に向かって邁進する、「F1ドライバーのような起業家」が面白いと感じます。

つまり、「私は自分が誰よりも速く走りたいだけだし、それはエゴだとわかっているけれど、みんな力を貸してほしい」と堂々と言えるような人です。そこに魅力を感じる人が多いからこそ、ヒトモノカネが集まってくる。私は、そのサポートやプロデュースの側に回れるのが、ベンチャーキャピタリストの面白さだと思っています。

マニアックな例えですが、かつてミハエル・シューマッハーの圧倒的な強さを支え、今はF1全体の統括を行っている、優れたエンジニアでテクニカルディレクターでもある「ロス・ブラウン」のような存在として、多くの起業家とかかわっていきたいと思います。(奇しくも、ロス・ブラウンも業界では有名なフライフィッシングフリークです。)

今後の展望とスタートアップ起業家へのメッセージをお願いします!

上記のように、圧倒的な速さと強さを備えたドライバーの裏には必ず優れたサポーターがいて、資金集め、組織作り、技術開発を全面的にバックアップしています。

起業家の皆さんから「この人からのサポートがあれば、世の中にインパクトを与える事業を創造できる」と思ってもらえるよう日々研鑽していきますので、皆さんの果てしない挑戦に、是非私をお誘いください。

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